2014年2月17日月曜日

ロッカーアーム スラスト間隙調整


基本的にくたびれた10万キロ越えのエンジンだと思っているので、静かには回ってくれないのはあたりまえのエンジン。

ちょっとでも静かになるように、こつこつと気になるところを調整しています。
今日はスラスト間隙調整を調整してみました。


ロッカーアームのシャフトはシリンダースタッドボルトと共締め構造です。
このスタッドボルト間にはかなりの遊びがあります。つまり、ロッカーアームを挟み込む
ようにしてスタッドボルトを締めないと、隙間が広くなってしまいます。

さて、調整です。まず圧縮上死点に合わせます。

左側は吸気・排気ともに0.2mmのゲージが入るほど開いていました。上下に動かすとカチカチ音が出るほどです。これはかなり広すぎます。規定は0.05±0.03mmとのこと。

では、どうするのか、まずスタッドを緩めます。それから木工用のクランプでロッカーアームのシャフト押さえ金具だけを挟み込むようにしてスラスト間隙が0.02ぐらいになるよう締めます。
軽くスタッドを締めて適正なスラスト間隙が保持されることを確認します。


上の写真は大きいワッシャーをかませてクランプで締めていますが、


クランプが大きければ(右は10㎝幅のもの 左は15㎝幅のもの)大きい17mm以上のソケットを使ってシャフトを逃げても良いでしょう。

いずれにしても、締め込みはほんのわずかな力で済みます。スラスト間隙が0.03mmぐらいで、ガタつきはなくなります。この状態でスタッドを仮締めしていきます。
クランプを外して、再度隙間のチェック。

最後にスタッドボルトの本締めはトルクレンチを使って、37Nmでしっかり締めて終了です。

構造上、タペット調整も再度行わなくてはなりません。

この作業を右気筒もやります。

効果のほどは、、、タペット音は見事に静かになりましたが、その分他の音が気になるようになりました。 トホホ

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