2015年3月27日金曜日

アセチレンランプ(カーバイトランプ)の修理

アセチレンランプ。このブログでは初めての紹介ですね。何か月も前に近くの骨董品屋で手に入れていたけど、磨いただけで手を入れていなかったランプです。
最近、この雰囲気を楽しむ方が結構増えて来たようです。ヤフオクでもボロボロのものに結構な値段がついてたりしますがこいつはもっと新しいステンレス製の鉄道用信号灯を改造したものと一緒に3000円以下で買えました。

このようなものは鉱山などで使われていたと解説されていますが、結構一般の生活にも浸透していたのではないでしょうか?
夜釣りをする人には懐かしいカーバイトランプですね。
カーバイトは水と反応してアセチレンガスを発生します。
ランプは上部の水タンクから下部の反応室にいれたカーバイトに水を滴下してアセチレンガスを発生させ、横に飛び出たノズルからガスを噴出させて点火する構造です。



 戦前の品物と思われますので「とまや」ではなく。
「やまと」です。このタイプのものはいろいろなメーカーが
あったようですね。



分解するとこのようなパーツから成り立ちます。
下の写真のように長いニードルが付いたものが、滴下する水の量を調整するものです。


この小さな穴に長いニードルが達して、穴を閉じたりふさいだりします。



このつまみを回して、水の落ちる量を調整します。


ガスの出るノズル。中央に小さな穴が開いています。


光にかざすと穴の開いているのがわかります。


本体に取り付けた状態。本来は炎を覆うように光の反射板があるようですがこれは欠品です。


ノズルを掃除する針も付属しています。



調整つまみの上に収納します。


水タンクの裏はこのようになります。カーバイトがのノズルの近くまで転がらないように、セパレータがついています。白く溝状に見える部分は下部との合わせ目に当たる部分で、本来は気密を保つためにパッキンがあるのですが、さすがに腐ってありませんでした。そこでホームセンターで汎用のパッキンを買ってきました。



このようにおさめます。少し、窮屈に入っていますが、なじむでしょう。
問題は反応室に亀裂が入っていること。
真鍮は加工時のひずみを内部にためこむようで、
疲労によりそれが亀裂という形で出てくるそうです。
(というように私は解釈しました(-_-;))
とにかく、必要なのは気密性です。亀裂からガスが漏れては火だるまになります。
とりあえず、爆発するほど内圧はあがらない(と思う)ようなので、
内面に接着剤を塗りたくっておきました。硬化しても柔軟性を保つタイプのものです。
いずれ、銀ロウででも修理しましょうか。
ネットでは産婦人科のお医者様がコンドームを使ってカーバイトの灰のポイ捨てを
実現されていました。私も真似して風船でやってみようと思いましたが
(気密性の確保も含め)風船に砂を詰めて押し込むなどの工夫が必要になりますね。




これは信号灯改造のものを点灯した状態。たぶん夜釣り用に改造したものでしょう。
カーバイトの灯りは魚が好むそうです。

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