2015年10月5日月曜日

ダイナコイルがパンクする。

 夏ごろから徐々に調子を落としていたRTだけれど、最近アイドリングの不調と2000RPMあたりでの息つきが特にひどくなり、低中速コーナーでのフィーリングの悪さが我慢できない状態になっていました。
 アイドリングから2000RPMということで、セカンダリーのつまりと見当つけて何度もばらすものの治らず、2次空気の吸い込みも要注意個所はしっかりチェックをいれていましたが、決定的な復調には至らず、原因は別にあると判断することに。
 まず、アイドリングですが、アイドリングからすでに爆発が間引かれていることから健康な火が飛んでいないと見当をつけ、不調の右にタイミングライトをつけてみるとやはり、連続で点灯しない。つまり、火が飛んでいないことを確認。
 まず、イグニッショントリガーをノーマルに戻してみたところ、特に変化はありません。次にイグニッションコイルをノーマルに戻すと、今までのバラバラ回っていたエンジンが嘘のように静かに回る。ああ、やっぱりコイルだ。
 ダイナのコイルは当たり外れがあるとの評判は知っていた。しかし、まだ2年しかたっていない。その間の走行距離なんて知れたもの。初期不良が今になって顕在化したとしか考えられないのです。しかし、よくわからないのがどうして、エンジンが回るの?点火時期が合っちゃうの?

実はコイル不良が原因かわからないのですが、セルスイッチを押すと回すとタコメーター(電気式)の針がレッドゾーンに届くかの勢いで振れていたのですが、ノーマルのコイルだとこれがなくなりました。この現象はセルモーターを交換した時からだったので、コイルが原因である可能性が高い?1次側は12Vで閉じているから、タコに影響はないはずなんですが「セルモーターの諸元が変わったからだろう」という、交換当時の推測は今回のノーマル戻しで否定されてしまいました。
(10月6日追記 ノーマルでもやはりタコメーターは躍ります。しかし、振れが少なくなった。)

不良ダイナの導通テストをしてみると1次側は1.5Ωでいいのですが、2次側の導通がありません。しかし、片側で1次端子と2次間で導通があります。これ、おかしいよね。
こいつが「章魚を踊らせてた」原因かもしれません。正常なダイナコイルの持ち主様、お宅のタコは躍るでしょうか?

まだ、本格的な冬まで間があります。本当にこれで治ったかな?
ブレーキも直したことだし、冬までにもっと乗らなくちゃね。

以下は導通テストの様子です。2次側の計測がこれでいいのか?って感じですが。。。
ダイナの導通テストについての記述が見つけられなかったので 。。。(-_-;)
1次導通テスト

2次導通テスト

1次端子と2次間1(なぜ導通が?)

1次端子と2次間2(こっちはない)

2015年9月11日金曜日

RTブレーキ整備

フロントブレーキのジャダーというか、ディスクのの歪みが原因と考えられる効きむらは、危険なだけではなく。完全停止寸前に足を出してしまうかっこ悪い状況を引き起こしていた。ブレーキレバーには反力が昔のアンチロック機構のように返ってきていたありさま。部品代は相当高いけれども、前ブレーキのディスク2枚を新品に交換することを決意した。ノーマルのディスクはなかなか手に入らない状況なのでブレンボのものをチョイス。
2枚で4万円を軽くオーバー。。。。なのでパッドはごく普通のノーマルをチョイス。

とっても高価なピッツアです。


新品は5.2㎜


古 右4.2㎜

古 左4.3㎜ぐらいか 

マニュアルでは限界値は4.6だっけか。。。

 

左右ともに線条の摩耗がひどい状態です。


パッドは減りは少ないが偏摩耗がある。

緑がついていたベスラのパッド。黒は新品ブレンボ

パッドはリーズナブルな価格からあるので、ディスクの線条摩耗が出る前に修正交換したほうがいいのでしょうねぇ。
 

 結果は?。。。雨でまだのれません。。。

2015年8月15日土曜日

RT車検の顛末

RTの車検。期限いつだっけなぁ、お盆前だったなぁ、と車検証を見ると。。。
げげげのげ、6日までだった。ここからがてんやわんやの顛末記。。。

 幸いにも陸運局はお盆も営業しています。13日の午後からの検査を13日の午前中に予約して、近所のバイク屋さんに自賠責の契約(13,640円)をしに行き、その足で市役所に仮ナンバー取りに行き(700円)、さぁ昼前に出発。ところが、いつになくRTの機嫌が悪く、セカンダリーの開度から息つきの症状で吹けない。国道8号を走るのは無理と判断して、家に引き返しました。
吹けない右のキャブをばらし、掃除。再度組み上げるも同じ症状。。。。 キャブのつまりでなければ、2次空気かダイアフラムの破れか、というところで2次空気の吸いそうなところを探します。
インシュレーター バンドの締め具合。チェック中に妙なことに気が付きました。キャブの角度が微妙に変化するのです。確認するとヘッドにねじ込み式のインマニが緩んでいることに気が付きました。これをきっちり締めこんで、
「復活!!」 「よっしゃ!」
日が暮れていました。 Orz 明日があるさ。予約入れなきゃ(-_-;)


 翌日、14日です。昨晩、幸いにも朝一番ラウンドの残り1枠を確保することができました。
受け付けは8時45分から、それを目標に家を出発。エンジン快調ではなく。。。キャブのバランスが取り切れていないせいか、暖まるとやたら、アイドリングが上がってくる(-_-;) まぁ、それ以外は問題なしということで。。。

受験に必要な申請書等3枚(31円だっけ)
重量税(5,000円) そういや、古い車は額がどうのこうの言っていたような気がするが。。。

検査手数料(1,700円)

以上の3枚に必要項目を車検証から転記して、提出。さぁ本番です。

さぁ、この写真撮影の直後に一つ目のトラブル(笑)
エンジンをかけようとしたら、バックファイアでいままで機嫌の良かった左のキャブが落ちた(-_-;)

なにくわぬ顔で(-_-;)、おもむろにマイナスドライバーを取り出し、つけなおします。(-_-;)

さぁ、受験の順番が回ってきました。

「ハイ、前照灯」「ピカー」 「ウインカー右左」「カチカチ」。。。
「ハイ、ホーン」「。。。。。スカッ。。。。」「?」  「。。スカッ。。」「??」「!!!」「ヒューズ!(-_-;)」

ホーンのヒューズは後ろウインカーとリアブレーキと兼用なのでことごとく✖がついていきます(-_-;)

とりあえず、そのままブレーキと速度計は合格。ライトの光軸は不合格。。。

再検査は3回まで受けられますので、夕方までになんとかしなければいけません。

受験ラインを出てから、すぐにヘッドライトケースを開けて、ヒューズを点検するとやっぱり切れていました。さぁ、どうしよう。古いドイツ車は日本では見慣れない変なヒューズを使用しているので普通のものは使えません。いつもなら予備をもっているのですが、昨日の整備の時に降ろしてしまって今日に限って。。。というやつです。ヒューズの代わりに使えるはずだった針金類もみんな置いてきたので途方にくれてしまいました。しばらく、考えて不要配線をカットして直結しようと決めて、作業に取り掛かろうとしたとき、ドライバーのビットに目が釘付け。
 写真の一番下がヒューズです。ドライバーのプラスのビットが長さも太さも一緒なのに気が付いてすぐにソケットに押し込みました。ぴったり! 

 「よっしゃ!」

リアウインカー。。。。「チカチカ」

「よっしゃ!!」 

リアーブレーキ 。。。「ペカー」

「よっしゃ!!!」 

ホーン。。。。

「ぱぁーん 」
うーん、フィアムのホーン最高!!もう一回!

「ぱぁーん! 」

「よっしゃ!!!!」  

ホーン鳴らしてガッツポーズするへんなおっさんでした(笑)

このあと、光軸検査で2回落とされましたがなんとか合格。

合格して当たり前なんですが、すごい試練を乗り越えたような気がしました。(-_-;)
  
 

2015年6月8日月曜日

RT キャブ不調おそらく解決。


RTのキャブの不調について思い当たる節がいくつかありました。

BMWのこのエンジンは非常にオイルを食うエンジンとして定評がありますが
私の個体はそれほどではありません。先日、オイル交換をしたときに、ゲージのMAX付近まで入れてしまったのが気になっていました。オイルの入れ過ぎはあまりよろしくありません。
オイルの入れ過ぎが原因でブローバイガスに多めのオイルミストがいっていたと思われます。
エアファンネルに接続しているのがブローバイガス還元ホースです。下の変色してベージュ色になっている部分から直接キャブに噴出します。

オイルがかなり溜まっているのがわかるでしょうか。
キャブの吸気部分には下にエアーブリードの穴が開いていますが、ブローバイガスに含まれるオイルミストが結露?してこのエアーブリードを詰まらせたのが原因と考えられます。
 ならば、ブローバイガスをオイルキャッチタンクに通すことにします。
T字パイプがガスの通路です。

 T字パイプを引っこ抜いて、パイプを突っ込みます。
エアークリーナーケースの底に用途不明のゴムキャップがありますので其処を開けて、ホースが通るようにリーマで少し拡張しました。ホースは内径12mmのホースです。一応耐油性のもの。
 オイルキャッチタンクはとりあえず、入浴剤のプラケースでつくってみました。あくまでも仮のものです。SR用にストックしてあったブリザーフィルターを中につけて、周りをステンレスたわしで充填します。











40キロほど山の中を走ってみましたが、ホースにオイルが溜まる様子もなく。。。
もうしばらく様子を見ます。
効果は?やはり、エンジン調子よいです。音が変わりました。乾いた音に、そしてやや薄めの症状に変化したような気がします。もう一度キャブセッティングやり直したほうがいいかもそれません。






おまけです。このエアクリーナーケースの方がいいんだけどなぁ。
口径が少し小さいので不採用にしました。インレットパイプがR100初期型ののものだったら、使えそうですね。 これは、ボックスの後ろに穴がないR75か60のものです。

2015年5月25日月曜日

RT不調。

先日から2000回転ぐらいでの振動が気になっていた。同調を取り直すべく、よせばいいのにキャブをいったん外してしまった。再度組み付けて始動してバキュームゲージとにらめっこ。まぁ、こんなものか状態でエアスクリューを触るがどうにもだめです。2次空気を吸っているよう症状で、バックファイアが来る。なんで吹き返してくるかなぁとインシュレーターを見ると写真のような感じ。



なので、さっそくMHRさんに「インシュレーター在ります?」とメッセンジャーで在庫確認と注文。翌日には届きました。いつも丁寧な対応ありがとうございます。

さて、同調はしっかりとれましたが、やはり微妙に吹き返してきます。。。。。
それでも、バッテリー弱ってたし、走ればいいかなぁとおもってました。
確かに2000回転からアクセル開けた時の振動は気にならないぐらい少なくなったし、仕事の学会が東京で開催されるものだからこいつでいけるなぁと思っていました。
しかし、少し回転が重く、力が出てない。 突然、ふけなくなる症状が出ます。ガス欠の症状です。
うーん、アイドルで片肺。3000付近で復活するがアクセル開度大きくすると、ガス欠症状。
うーむ、パイロット詰まったか?ベンチュリー ピストン上がった状態でストールする?ダイアフラムにピンホール来たような症状。点火系?はたまた、吸気バルブの閉不良?
クラッチミートは3000回転以上でパスンパスン言わせながら、3000回転でアクセル1/4ぐらいならストールしないから30Km近くをこれで帰ってきました。

さて分解してみたがとくに問題なし、ただ、ブローバイガスの油が気になる。
はぁ、明日自然治癒してないだろうか? キャブの詰まりを疑ってみるか?どこから攻めようか。
乗りたい時に乗れないのは少し憂鬱。。。

2015年5月17日日曜日

フォークオイル交換

先日から、どうも前サスが気になっていたのです。少し荒れた道を走るとけっこう揺すられる。
微妙な戻りが悪いのか、ちょっとしたギャップで底付きをしてしまう。
とりあえずオイルだけでも交換することに作業に取り掛かります。


オイル交換だけなら36mmのトップキャップを外さなくてもよいのですが。。。。
トップキャップについている10mmのヘキサゴンボルトが緩まないので、ハンドルバーの取り外しをしなくてはいけない羽目に、、さぁ、36mmのソケット。。。の出番です。こんなところでしか出番が在りません。。。。トップキャップも固着しています。もー、トップキャップは薄いので少ししかかからないため、舐めてしまいそう。 ギブアップです。知り合いにタイヤ用のインパクトを持っていないか電話で確認したところ、駆けつけてくれました。感謝感激です。結果は14V以上のマキタのインパクトレンチですんなり緩みました。あれって14Vモデルで260N・mとか出るのね(-_-;) すごすぎです。
家の12Vの充電式だと115N・m程度ですから2倍以上ですねぇ。トルク管理ができるようになればもっといいのですねぇ。そういうアタッチメントあるのかな?

トップキャップについている10mmのヘキサゴンも全体重と気合でやっと緩むぐらい締まっていました。このオートバイを整備歴は要注意かもしれません。ただの蓋なんだから馬鹿力いらないはずなのに、まぁボルトの頭がもげなくてよかったですよ。

ネジが緩まないっていうのは本当に疲れます。
なんやかんやで、ここまで半日(-_-;) かかってしまいました。

オイル排出。。。どひゃー汚い。 で、オイルが固い。。
たぶん20番手ぐらいじゃないだろうか。

R100の指定は10Wでだいたい#10ぐらいです。YAMAHAとかのG10あたりが相当するようですが、粘度を見ていると同じ番手でもかなり違うようですねぇ。

今回使うのはフラッシングをかねて赤男爵ブランドのターゲットというオイルの#10 かなり柔らかい感じです。












色は赤いのでカヤバ系のオイルですかねぇ。200cc出てきました。 指定は220±10ccなので少ないです。抜く前に測った油面の高さが下の写真です。上が右(51㎝)・下が左(52㎝)ですね。

指定より少し多い240ccを入れて油面の高さを測ると47㎝まで来るので49㎝位でいいかな?
ゲージに使っているのは真鍮管です。真鍮管の長さを49㎝にセットして、上に突き出している部分に耐油ホースをつけて市販品はシリンジですが、オイラはオイラーで吸出して油面を49で揃えます。



さて結果はどうなるでしょう。センタースタンドを外して揺すってみましたが、明らかにダンピングが良くなっています。粘度は柔らかいものの、戻りが早くなってからでしょうね。

この次はもっと早い時期に交換して、柔らかいモチュールを試してみようかと思っています。


2015年5月10日日曜日

オイル (思考)錯誤



 R100はエンジンとミッションが別になっているのでミッションにはギアオイルを選んで入れることになります。

写真はレスポ 非ニュートン系粘弾性オイルです。
75W-90ですが、非常にさらりとしたオイルです。
化学合成オイルです。

良い結果が出るに違いないと期待したのですが、、
全く、だめでした。さらりとしたフィーリングがもろに足先に出ます。足先の圧力がないというか、オイルがないような感覚になります。やはり、少し柔らかすぎるようです。

100Kmも走らないうちに抜いて、捨てるのはもったいないので(-_-;) シャフトオイルとデフオイルに持っていきました。

 化学合成油の信奉者である私にとっては、コペルニクス的転回ではあるのですが、機械的な特性や性能よりも人間のフィーリングが一番大事あるとするならば、こっちかなぁ的なものですが、、

で、何を選んだかというと、ケンドールのオイルです。オイルオタクな人にはパラフィンリッチなオイルとして評価されているようですが、ウィキでパラフィンリッチを検索すると、パラフィンリッチという言葉自体を否定されているのが興味深いですねぇ。

 黒いボトルが ケンドール ギアオイル#80W-90 NS-MP(946ml)

箱は まとめ買いしたエンジンオイルで
ケンドールGT1 HighPerformance LIQUIDTITANIUM #20W-50 (12本)

並行輸入物で値段は書きませんが、これだけで13,000円でお釣りが来ました。
どちらも鉱物油ベースです。
 




 




ギアオイルの色はこんな感じのごく普通のオイルです。

で、結果は非常によいですね。 BMWのトラックのようなギアの感じが、まろやかになりました。
感覚的な表現で申し訳ないのですが、シフトペダルに節度感とダイレクト感・足先でダイレクトに固いものを探る感覚が無くなって、ゴムの薄板越しにシフトする感覚に戻りました。

まぁ、それでもシフトミスは出ちゃうんですけどねぇ。





エンジンオイルもついでに交換。

今まではBPのクラシックや
バルボリンの20W-50を使っていました。
どちらも鉱物油です。
BPは固すぎ、バルボリンは可もなく不可もなく、
安くてよいと思います。急に音がうるさくなるような傾向があり、昔のカスロートル(-_-;)のように
渋滞一発でダメになるようなほどではないけど劣化は早い印象があります。

ケンドールは長持ちオイルを売りにしているようですが、大排気量・空冷ツインでどのぐらいもつのでしょうかねぇ。


規定量をいれて、エンジンまわしてみました。
明らかにバルボリンよりも音が静かになりました。
タペットのカチャカチャ音が非常に静かになり、打音系の音が聞こえてきません。 こりゃええなぁ。

油温が上がってくると、やや音が上がってきますがそれでも明らかに静かです。

高速道路での連続走行だとどう変わってきますかねぇ。

次がちょいと楽しみです。

電源設置

ナビや携帯を使用するのにUSBとシガーソケットが一緒にになったものを設置しました。
バッテリー直配線ではありません。

昔、昔(10年ひと昔です)車にフォグを増設するために買ってそのままお蔵入りしていた、CIBIEのハーネスがありましたのでそれを活用しました。リレーは黄色でヒューズは15Aだっけか?

まぁ、オスカー用のぶっとい配線です。しかも2本の出力線が出ているので一本はソケットの配線 に片方はETCに使います。
それぞれの配線にはそれぞれのヒューズが配置されているので安心です。





配線はポジションライトに連動していますので、ポジション点灯時にスイッチをオンにすると
通電します。スイッチにランプがついているがわかるでしょうか。


コックピットはこのような感じになりました。ナビは携帯のグーグルマップを使用しています。
ガーミンでも行けそうですねぇ。

携帯のホルダーは最初スクリーンに着けたりしてみたのですが、此処に落ち着きました。
一応、フィンガーストラップをスロットルケーブルに留めて使っています。

2015年3月27日金曜日

アセチレンランプ(カーバイトランプ)の修理

アセチレンランプ。このブログでは初めての紹介ですね。何か月も前に近くの骨董品屋で手に入れていたけど、磨いただけで手を入れていなかったランプです。
最近、この雰囲気を楽しむ方が結構増えて来たようです。ヤフオクでもボロボロのものに結構な値段がついてたりしますがこいつはもっと新しいステンレス製の鉄道用信号灯を改造したものと一緒に3000円以下で買えました。

このようなものは鉱山などで使われていたと解説されていますが、結構一般の生活にも浸透していたのではないでしょうか?
夜釣りをする人には懐かしいカーバイトランプですね。
カーバイトは水と反応してアセチレンガスを発生します。
ランプは上部の水タンクから下部の反応室にいれたカーバイトに水を滴下してアセチレンガスを発生させ、横に飛び出たノズルからガスを噴出させて点火する構造です。



 戦前の品物と思われますので「とまや」ではなく。
「やまと」です。このタイプのものはいろいろなメーカーが
あったようですね。



分解するとこのようなパーツから成り立ちます。
下の写真のように長いニードルが付いたものが、滴下する水の量を調整するものです。


この小さな穴に長いニードルが達して、穴を閉じたりふさいだりします。



このつまみを回して、水の落ちる量を調整します。


ガスの出るノズル。中央に小さな穴が開いています。


光にかざすと穴の開いているのがわかります。


本体に取り付けた状態。本来は炎を覆うように光の反射板があるようですがこれは欠品です。


ノズルを掃除する針も付属しています。



調整つまみの上に収納します。


水タンクの裏はこのようになります。カーバイトがのノズルの近くまで転がらないように、セパレータがついています。白く溝状に見える部分は下部との合わせ目に当たる部分で、本来は気密を保つためにパッキンがあるのですが、さすがに腐ってありませんでした。そこでホームセンターで汎用のパッキンを買ってきました。



このようにおさめます。少し、窮屈に入っていますが、なじむでしょう。
問題は反応室に亀裂が入っていること。
真鍮は加工時のひずみを内部にためこむようで、
疲労によりそれが亀裂という形で出てくるそうです。
(というように私は解釈しました(-_-;))
とにかく、必要なのは気密性です。亀裂からガスが漏れては火だるまになります。
とりあえず、爆発するほど内圧はあがらない(と思う)ようなので、
内面に接着剤を塗りたくっておきました。硬化しても柔軟性を保つタイプのものです。
いずれ、銀ロウででも修理しましょうか。
ネットでは産婦人科のお医者様がコンドームを使ってカーバイトの灰のポイ捨てを
実現されていました。私も真似して風船でやってみようと思いましたが
(気密性の確保も含め)風船に砂を詰めて押し込むなどの工夫が必要になりますね。




これは信号灯改造のものを点灯した状態。たぶん夜釣り用に改造したものでしょう。
カーバイトの灯りは魚が好むそうです。